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​プロフィール

横村出のポートレイト
横村出署名

1962年 新潟県生まれ、早稲田大学政治経済学部政治学科卒業 / 早稲田大学大学院政治学研究科博士前期課程修了(政治学修士)

1989年〜2009年 朝日新聞記者、ロシア・モスクワ特派員 / アフリカ・ナイロビ特派員

2005年 ルポルタージュ作品『チェチェンの呪縛』(岩波書店)でノンフィクションデビュー

2010年〜 作家、フリージャーナリストに転身

2011年〜 早稲田大学エクステンションセンターで「国際報道から読み解く世界」「戦場から読み解く世界」開講

2021年 フィクションの初作品となる歴史時代小説「放下」発表

​物語る

Since 2010-

小説家・横村出

​故郷・柏崎市で

物語とは、単なる〝虚構〟なのか、それとも〝真実〟がこめられているのでしょうか。現代の紛争地を数多く歩いて悟ったのは、必ずしも事実が真実とはかぎらない、ということです。むしろ、人類が、事実だけから真実を探り当てようとするかぎり、争いごとに永久に呪縛されるのでは——。世界中から無限のデータを集積するAIの時代には、真実の輪郭があいまいになることでしょう。善も悪も、人間だけに許された精神や心の働きこそ、真実を解く鍵。それこそが、物語る理由です。

​取材する

Since 1989-

ジャーナリスト・横村出

​イラク・バグダッドで

ジャーナリズムとはなにか——。自覚したのは、新聞社から派遣されロシアへ渡った時期です。ソ連崩壊につづく戦争と強権の時代は、社会と暮らしを激変させ人々の心を深く蝕みました。価値観への不信がロシアにかぎらず世界を覆った惨状を、アフガニスタン戦争、イラク戦争、チェチェン戦争、パレスチナ紛争と、渦中の土地を歩いて目撃しました。死と隣り合わせにあって、混乱と恐怖と絶望の果てに、それでも人は生きてゆく。命を守るジャーナリズムが、目指すべき到達点です。

​学ぶ

早稲田大学のキャンパス

​母校・早稲田大学

学びとは、生涯にわたる最も長い仕事なのかもしれません。ふり返って、母校の大学では優れた恩師に恵まれました。なかでも政治学科では異色の芸術論を講じた坂崎乙郎先生に教えられた「政治と芸術と人間」を知る視点は、揺るぎない価値観のひとつです。留学したロシアの大学でも、この3つの難問に取り組む動機になりました。いずれの原点も個性の尊重と解放ですが、現実には矛盾のなかに存在しています。生きるとは——。禅語の「生死の了」こそが、学び終わるときです。

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